社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中



「―…大丈夫ですか?もうそろそろ串田さんが来るんじゃ…」





あれから拓斗さんと話し続けてもう30分以上は経っていると思う。


私の位置から時計は見れないからはっきりとした時間は分からないけど…





「優子も一緒に来るか?」

「えっ」

「大丈夫、冗談だ」





そう言って私の頭を撫でた後、拓斗さんは立ち上がり上着を羽織った。


スーツを纏ってる拓斗さんはいつも以上にキラキラ光って見えて、そして輝く。





「行ってくる」





ほんの少し前まで…


これでもかと近くで見ていたのに抱き締めてもらったりしていたのに。


扉が閉まり拓斗さんの背中が見えなくなるまで私は見蕩れていた。


私はいつだって拓斗さんだけを――…






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