社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「拓斗さん、無事に帰ってきて下さいね…」
切れた電話に向かって呟き立ち上がり、向かう先は冷蔵庫。
「うーん。どうしよう」
一人っきりの夜ご飯。
そんな日はメニュー内容疎か作るやる気も出てこないし、かと言ってもめんどくさいからって、デリバリーを頼む気にもならなくて、どうしよう…
なんて冷蔵庫と向き合って考えている時。
{プルルルプルルル}
固定電話が鳴り響き、急いでリビングに戻り受話器を取る。
「はい、飯田です」
『こんにちは、優子さん。今少し電話しても大丈夫かしら?』
この声はお義母さんだ!
お義母さんは週に3回程度はこうして電話をかけてきてくれる。