社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中



「それは主人も?」

「いえ、ご安心を。会長も社長も会議に集中しておりお二方に気付いたのは私だけですので」





ホッとするお義母さんと私。


だって、見られていたとしたらここへ何も言わずに来た意味がなくなるから。





「あのー串田さん」

「なんでしょうか」





串田さんの視線が私を捉える。





「この前はありがとうございました。串田さんに貰ったバナナケーキビックリするくらい美味しかったです」





直接会った時にもう一度。


串田さんにバナナケーキのお礼を言いたかった。





「いえいえ。私も奥様に喜んで頂けて良かったです」





それからバナナケーキについて質問してきたお義母さんに説明をした。



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