社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中



「便所?」

「優子ちゃん一人で来たから来てないよ。第一この時間帯は仕事だよ」





ねぇ?とまたおばちゃんの視線が私に向く。





「いや、拓斗さんは風邪で」

「旦那ほったらかして遊びに来たの!?意外とやるねぇ。おじちゃんびっくり」





なんておじちゃんが言った瞬間におばちゃんの掌が上がり、バシッといい音をたておじちゃんの頭に。





「あんた!酔っぱらってバカな事言うなら禁酒させるよ」

「あっ、あの。拓斗さんは妊娠中の私に移っちゃいけないって言って実家に帰るようにと」

「いい旦那だねぇ」





うん。


拓斗さんはすっごくいい旦那さん。


風邪の時は心細くなるのにその気持ちを我慢して、私と赤ちゃんを風邪から守ってくれたいいパパ。



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