ハーレム ブラッド２
王の王による王のための王様ゲーム
翌日

幸大は自宅のマンションへと帰宅した。



「家の場所は覚えていても…私のことは覚えていないんですか？」

咲子が言う。

「すみません。

ただ…誰かと共に過ごしていた気はします。

気のせいと誰かに言われれば納得しそうな程度の感覚ですけど。」


幸大が言う。



「さて…これからどうするか、が問題よね。」

姫野が言う。

「取り合えず日常生活に支障はありませんし、

夏休みも残り８日ですが私たちのことだけ忘れているなら学校生活も問題ありませんから特段急がずとも平気ではあります。」


咲子が言う。

「でも…幸大君が他人行儀なのは悲しいな…」

優衣が言う。

「いや、先生。

泣かないでくださいよ。」

幸大が言う。


「「え!?」」

全員が幸大を見る。

「幸大君…君は桂木先生が教師だと言う記憶があるのかい？」

華乃が言う。


「当たり前だろ？

いや…でも…ずっと前の記憶、かな。


二年生の頃の最初の方の記憶みたいだな。


でもそれ以降が思い出せない。」

幸大が言う。

「どのくらいまで覚えている？」

華乃が言う。

「…。

俺は誰かとテスト勉強で桂木先生の所に行って…桂木先生が吸血鬼だって知って…


その当たりから思い出せない。」

幸大が言う。
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