ハーレム ブラッド2
「ん…」

幸大のあぐらの膝枕で寝ていたマリアが目を覚ました。

「おはよう。」

幸大が言う。

「…あれ?

ここは?」

「花見会場。」


「あ…そっか…

確か…朝方に起こされて、着替えて…


そのあとの記憶がないぞ?」

マリアが言う。

「お前は二度寝したからな。

だからおんぶして連れてきた。」

「そうか…

ぐー…」

「寝るなよ。」

幸大が言うが返事はない。


「よっと…」

幸大が首の後ろに手を回してマリアの頭を持ち上げた。

ちゅっ。


「ふひゃあっ!?」

マリアが飛び上がる。

「な、ななな、何してんだ!!」

「中々起きないからイタズラを。」

「寝込みを襲うなんて卑怯だぞ!」

「半分は起きてただろ?」

「微睡んでたんだよ!!」


「二度寝って言うか三度寝をしようとしたからお前が悪い。」

「だからって寝てる奴をいきなり…」

「じゃあ…起きてるなら良いんだよな?」

「うわっ!」

立ち上がっていたマリアを引っ張りあぐらをした足の上に乗せる。

「マリアとのスキンシップが最近無かったし…」

ぎゅっ。

「だ、だからって…」

「嫌か?」

「そーじゃなくて、人前で…」


「嫌じゃないんだろ?


それにマリアは暖かいから気持ち良い。」
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