ハーレム ブラッド2
王の教えと男女の秘め事!
「幸大…頼む。


余を滅してくれ。」


王が言う。


「言われなくても最初からそのつもりで来てんだよ。」

幸大が言う。


「させるか!!」

「奴らを殺せ!!」



残りの吸血鬼が一斉に幸大たちに襲いかかろうとする。



「ふっ…悪役は余が引き受けよう。

父上にも我が勇姿を見てもらおうか…」


ヴァンが言うと両手を広げた。



ギンッ!

ヴァンの金色の眼が輝くと吸血鬼がその場で動きを止める。


空中で止まった者たちは下へと落下する。


「そなたらは父上より先に逝き、王の道を開けてこい!!


メイク・ウェイ・フォー・キング・イン・ザ…

…ヴァン!!」

ゴウッ!

ギュァァァァァッ…

ドドドドドドドドドドドッ!!



血の大渦が幸大や姫野たち、ヴァンたちの付近を中心に巻き起こり吸血鬼竜巻に触れた吸血鬼たちの血を一瞬にして奪う。




バシュゥッ!!




血の大渦が消えた広間、敵は全て塵と化し消滅した。



残ったのは幸大たちと…名もなき吸血鬼の王。




「Make way for king in the van[王の道を開く先陣となれ]

か…

言葉に己の名を入れるとは、余程にその名を気に入ったようだな。



…もう、十分だ。


幸大…頼む。」


王が幸大を見つめた。
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