ハーレム ブラッド2
放課後

「ったく…俺も甘さに磨きがかかったかもな。」

幸大はとある家の前に立ちインターホンを押す。


「はいはーい?」

ガチャッ…

扉が開いて女性が出てきた。


「あら…幸大君じゃない。」

出てきた女性は瑠奈だった。

「どーも。」

幸大が言う。


「私と大人の遊びをしに来たのかしら?

言ってくれたらシャワーを浴びて待ってたのに…」

「違うっつーの!

楠木のお見舞だ。」

「私の?」

「楠木朱鳥だ!!」

「そう…残念ね。

私に溜まりに溜まったモノを吐き出しに来たのかと思ったわ。」

「あんた、既婚者のくせに何言ってんだよ…」

「でも、よく私の家の場所を知ってたわね。」

瑠奈が言う。

「一昨日、楠木を家の前まで送ったからな。」


「ああ…朱鳥から話は聞いたわ。

娘がとんでもないことしちゃったわね。

ごめんなさい。」

「いや…その辺りはもう済んだから謝らなくていい。


それよりも、お見舞をしに来たんだが?」


「ちょうど良かったわ。

買い物に行こうと思ってたから、朱鳥のことよろしくね?」

「ああ…」

「あの子、家だとスゴい甘えん坊だから…優しくしてあげてね?」

「優しさと甘さにはそれなりに自信がある。」

幸大が言う。
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