お仕置きゲーム。

壊れたヒーローと歪んだ友達






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今日は土曜日。あの変態医者は休みらしい。休みなら都合がいい。きっと変態は、俺が昨日頼んだ事をなんとかして実行しようとするだろう。ごほーび欲しさに。単純だなあ、とぼんやり思いながら二度寝しようと目を綴じた時、

ガラ。と扉が開いた。


「真咲!」

(智香!)

真咲は俺のナカで嬉しそうな声を出した。真咲の声は、今は俺にしか聞こえてないけど。「智香。」俺が真咲の真似をしてコイツの名を呼べば、何故か俺の手を握り涙を流す。

「よかッ、た。無事でッ...、本当に心配したんだからね!」

「アリガトウ。私はダイジョーブだよ。」平常を保つ。(ちゃんと感情こめて!)真咲にそう言われ俺は仕方なく笑顔をつくり、「来てくれて有難う。」と微笑んだ。胸糞悪ぃ。真咲にとって智香は友達らしい。それも、特別な。


家が近所ということもあり、保育園のころから仲がイイ。


「あ、コレお見舞い!クッキー作ってきたの。」

普通見舞いにクッキー持ってくるかよ。(わー!嬉しい!)「わー、ウレシイ。」心にもない事を言えば、智香は俺に顔を近づけて、じっと見つめてくる。


「なンだよ。」「今日の真咲、なんか変よ?」「べつに、変じゃねーよ。」(マサキ!)俺の言い方が気にくわなかったらしい。真咲は怒ったように声をあげる。

「なんだか別人みたいね。」



だって別人だもん。
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