龍王と純情お姫様。
日向

俺は、クレハが好きなのか!?


もしも、クレハが他のやつのものになったら…




ムカツク。


そんな奴ボッコボコにしてやりたい。



「夏月さん良かったね。」


「わっ!お前いつから部屋に居たんだよ!
最近、遠慮ねえな。」



夏だからって、
風呂上がりにアイス食いながら、俺のソファでくつろぐのがコイツの週間。



「だって、日向のソファーフカフカだから。」


警戒心無いのは、
マジで有り難いんだけども…



今の俺変だから…



ドキドキしっぱだし、


抱き締めたい衝動に襲われるし…



「な、お前さ…その…
誰か気になる奴とかいないわけ?」



「いないよ?」


居ねえのか…


そうか…。



「今まで1ども恋したことねえの?」



「うん。
どうしたの?急に…」


じゃあ…クレハは真っ白
っつうわけか。


クレハが欲しいな。



俺とした事が…




やっぱりコイツに惚れてる…。




心も体も
ぜんぶ俺のものにしたい。



「クレハのアホ…」

ちったあ男としてみろっつの…



ぎゅう~っと抱き締めれば甘い匂いがする。


「わあああ~辞めて~」


「クレハ、お前俺の女になれ。」



「へ?」


暴れてたクレハの動きが止まり、間抜けな顔。


「俺、お前に惚れた。
だから、今日から2週間お前をくれ。」



「きょ、強制?」


「みっちり男を教えてやる。で、お前を落とす。
もし、お前が俺を好きにならなかったらきっぱり諦める。」




「す…好きになんかならないもん。」


「どーだか。」


「っつうわけで、
よろしくね?クレハちゃん。」



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