恋路こいじ〜でんしゃで恋して♪〜< 短編集 >
届かないのに毎日ヒマさえあれば、携帯を見ている。


[ 私は、まだ煌喜を
待っていてもいいのかな? ]


ずっと煌喜を待つって決めたけど、
メールが10日に一回。
電話が月に一回!
私が恋人って感じがしない。


10日待ってみたけど、
メールが届かなかった。

だから私は決めた。


[ 煌喜、会って話がしたい。
突然だけど明日東京駅。
二人が東京で初めて待ち合わせた改札口に夜7時。
最終電車に間に合う時間まで待っています。
来なかったら…
もう…会えません。 ]


返事がこないってわかっているから、
携帯の電源を切った。


今日、この改札口にいる私。

何をそんなに急いだのか?と思うけど…
もう待つのに疲れたんだよね。


もし、来ても…
もし、来なくても…
私の出す答えは…。


10時45分
煌喜が走ってくるような気がしながら…
振りかえる…。


やっぱり大好きな煌喜に会いたくて…。





end
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