恋路こいじ〜でんしゃで恋して♪〜< 短編集 >
私の恋愛はドラマみたいな劇的なきっかけがなくって、
好きだなぁ!
自分で気がつく時には
その人に彼女が出来ていて…
そんなことの繰り返しな日々を過ごしているよ。

いつになったら私に彼氏ができるのでしょうか?


それにさぁ、
きになっていた楊梅くんにも気がついたら彼女が出来ていて…
声をかけられなかった後悔が心の中にいっぱい転がっていて、
それが最近重くなってきた。


朝からボーッと歩いていた。

何かを蹴飛ばしてしまった。
その何かは男性で、
男性は両手を床についてしまって…
蹴飛ばしといて私がいうのもいけないと思うけど…
カエルみたい。


おかしいけど、謝らなきゃ。


「 ごめんなさい。
ボーッとしていて…。 」


男性は何事もなかったかのように、
さわやかな笑みを浮かべ。


「 大丈夫ですよ!
ちょっと痛かったけどね。 」


ちょっとムリをしたような笑みに変わったけど、
手を振りながら前を歩いていった。


なんだか
あの背中…
恋しちゃうなぁ。

スーツってドキドキするし、
広すぎない背中。
肩幅もそれなりで。


でもタイプって
言葉にすると難しくない?

そういえば、顔…
どんな感じだったっけ?


ありゃぁ!
後ろ姿だけですか?
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