キスの相手はあなただけっ!!




「じゃあ私がもっと早く
告白してればよかったのね!」
「まぁそういうことだな。」

私の目からは涙なんか一滴も流れてなかった。
笑顔だった。
告白して正解だったかも。
ふっきれた私は
聖夜が好きって優太に
伝えることにした。

「ねぇ、私の新しい好きな人
知りたい?」
「知りたいに決まってんじゃん!」
「だよね。
でも絶対に言わないでよ!
約束してくれる?」

そう私が強く言うと
優太は優しい声で
「約束する」って言った。
私はその声に少しドキッとした。

「聖夜だよ~!」
「あ~あいつか!
へ~。おまえのしゅみも
わかんねーや。
絶対俺の方がかっこいいって!」
「あー・・・・。
はいはい(^_^;)」

盛り上がってる私達。

私は気持ちが軽くなった。
失恋のことなんか
どこかにすっ飛んで
いつもの私に戻れた。

「俺、協力するから。
時澤の恋、応援するから。」

優太はそういって
私の手にキスをした。
その瞬間私の体は熱くなった。
顔も、手も、足も、すべてが。
優太の目は真剣な目をしていた。

「ありがとう。」

そんなことされたら
まだ私のこと好きなんじゃないかって
期待しちゃうよ?

「俺、小野と仲いいから
何でもするよ。」
「よけいなことはしないでね。」
「あはは。ばれたか!」

私はもう逃げない。
決めたんだ。
七海と優太の幸せを願うって。
で、新しい恋を
思いっきり楽しむんだ~!
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