キスの相手はあなただけっ!!

3組 ~MARIA~




「おっはよ~!」

私はいつもの調子で
教室に入った。
愛と二人で。
朝練があったから。

「なんかマリア
テンション上がってるね!」

蘭美が手を振って
こっちに向かってきた。

「今日から球技大会の練習でしょ?
ちょー楽しみなんだもん!」

そう!
今日から放課後に
球技大会の練習が始まる。
球技大会の種目は
男子は
野球、バスケ、ドッチボール。
女子は
ソフトテニス、バスケ、ドッチボール。
今日は
男子も女子も
バスケの練習。

「そんなにたいして
上手くないくせに?」
「拓!」

クソ野郎!
私だってバスケぐらい
できるわ!

「そんな拓はできるの?!」
「俺?
ははっ!
バカかお前。
このエリート拓様に
出来ないものなんて
ないし!」

うわ!
うざい~!
どうしてこんなにうざい人と
愛は付き合ったの?!
私は絶対却下!


「拓。邪魔。」

後ろから声が聞こえて
振り向くと
そこには
西田が立っていた。

「西田~!
俺って天才だよな?」

すると西田は

「拓。まじで邪魔!
どいて?
入れないから!」
「西田。聞けよ!」
「いや。無理。」
「ちょっと!」

私は間に挟まれて
けんかされては困ると思い
話しかけた。

「女の子を間にはさんで
けんかなんか
しないでよね!」
「女の子ぉ~?」

うざい!
うざいぞ!拓!
あんた一回死んだ方が
いいとおもうよ!
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