キスの相手はあなただけっ!!
最終章 永遠の愛を

演技 ~SEIYA~


良かった。
マリアが危険からのがれて。
本当は俺は悔しい気持ちがある。
あのマリアの身に危険がふりかかったとき
俺は助けてやれなかった。
それはすごくショックなことだった。
彼氏なのに
彼女を守れないで・・・。
みんなが助けにきてくれなっかたら俺はきっと
なにもできなかっただろう。
なにもできないまま
泣いて助けを求めているマリアを
見ていることしか出来なかったと思う。

「はぁ~。」

俺はそう考えれば考えるほど
ため息がでる。
頭も痛いかも。

「どうしたの?聖夜。」

頭の上から声が聞こえた。
七海・・・?

「元気ないね。」
「あ・・・あぁ。」
「大丈夫?」
「まあな。」

七海は俺の前の席。
七海は自分の席に座った。

「マリアちゃんと上手くいってないの?」
「いや・・・。そういうわけじゃない。」
「上手くいってるんだ。」
「まぁ・・・。」

七海は良かったと微笑んだ。
なんだかそれは作り笑いに見えた。

「そっちは?」
「なにが?」
「優太とうまくいってんのか?」
「あ・・・えっと・・・。」

七海は下を向いてしまった。
ん?上手くいってないのか?

「上手く・・・いってないのか?」
「・・・っ!」
「どうやら図星か。」
「うん・・・。」

七海の話によると
優太がマリアの事ばかり話すらしい。
そして七海はそれが嫌だった。
でもたえてきた。
でもある日。優太がマリアを
かわいいといった。
七海はそれをきいたとたん
もうたえられなくなり
ひどい言葉をぶつけてしまったらしい。

「優太がマリアちゃんを好きなことぐらい
告白する前から知ってた。
マリアちゃんが優太を好きなことも。
私は多分マリアちゃんに嫉妬したのかも。
私が告白すればマリアちゃんが優太をあきらめるって思った。
優太もマリアちゃんを忘れるって思った。
でもそんなにあまくなかったの。
優太がマリアちゃんを好きな気持ちは
ただものではないくらいだったの!
だから私はつい・・・。」

七海はすべて俺に話てくれた。
つらいとおもう。
俺は急に不安になった。
マリアが優太をまだ好きなんかじゃないかって。
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