生意気なハケン君
「――あ!遠藤課長!」






会社に出勤してきた私に、

当の女性社員笑いながら小走りで近寄ってくる。






「――結婚するんだって?」

「はい!報告するの、遅くなってすみませんでした」





デスクがたくさん並ぶ広いオフィス内を歩く私の後ろから、

女性社員が話しながら後を追う。




そして“課長”と書かれた札のある、一際大きいデスクの上に愛用の鞄をドサッと勢いよく乗せた。








「いつまで会社にいるの?」

「一応希望は今月末までです。来月から一緒に暮らして、生活を始めたいんで」

「じゃ今週までに、この書類を書いて私に渡して?」






女性社員と会話をしながら、デスクの引き出しから一枚の紙切れを出し相手に手渡す。




他の社員達は先程の祝福モードから仕事モードに切り替わり、


個々のデスクに戻って仕事を始めている。





私もデスクチェアーに腰を下ろし、

その手でパソコンの電源を入れた。
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