さくら色 〜好きです、先輩〜

葵の「そうだね!」と最後に見せた笑顔は作り笑いじゃなかった。

葵も乗り越えられる。

いつかまた三人で笑い合える日が絶対に来るから…


「葵ちゃん、大丈夫?目がだいぶ腫れてるようだったけど」

「葵なら大丈夫だよ」

「色恋沙汰かしら?若いっていいわね」


お母さんは鼻歌を歌いながらキッチンへ戻って行った。


休みを挟んで月曜日。

朝練ですでにマネージャーの仕事をしている葵を見つけ話し掛けた。

葵はとびっきりの笑顔で「恭介が話しかけてくれた」と言った。

片付けをしている恭介は、スッキリしたような面持ちで。

そんな二人を見ると私まで嬉しくて笑みが零れてしまう。


二人がまた言い合ってる姿を見れるのはそう遠くなさそうだな。


「森本さん、おはよう」

「佐々木君おはよ!」

「何かいい事でもあった?」

「ん?ちょっとね」


佐々木君の頭の上にははてなマークが浮かんでいた。

ひとりでにやけて変人だと思われちゃうけど今はそう思われてもいいや。

昼休みは葵に土日でのこと詳しく聞き出さなくちゃ。


今日の天気は今の私の心の中のように快晴で気持ちのいいそよ風が吹いていた。



*里美side*終*



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