《完》パーフェクトウエディング*社長の奥様は22歳*
互いに完全に男と女の姿に戻ってゆく。



私たちは蜜月の時のように、甘く蕩けるキスを交わす。



何度も角度を変えて落とすキス。


そのリップ音を耳に刻みながら、肌へと触れていく。



「んっ…」



甘い声と吐息は漏れて、私は久しぶりに自分が女だと認識する。



「初めて夜みたいに…思える…」


捺の流してセットしていた長い前髪が乱れ、額にこぼれていた。


その前髪の隙間から覗く捺の黒い瞳は熱っぽく煌く。



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