恋愛野獣会
「恋愛野獣会について、私の知らないことってなんですか?」



誰ともなくそう訊ねた瞬間、ビリッと空気がしびれた感じがした。



さっきまで大声で話していた優人先輩が、ピタッとおしゃべりをやめる。



「あ……あぁ。明日香ちゃんも生徒会のメンバーだもんな」



ぎこちなく口を開いたのは青葉先輩。



でも、その先は言いにくそうで隣に座っていた光輝先輩の肩をつついた。



「単純に言えば、お前もすでに恋愛野獣会のメンバーだ」



……はい!?

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