恋愛野獣会
ダンスパーティ
そして、ついにこの日がやってきた。



スカートのポケットの中に赤いバッヂを入れて、何食わぬ顔で部屋を出る。



玄関先で他の4人が私を待っていてくれて、慌てて階段を駆け下りた。



「今日やっとポルターが出来上がるんだ」



嬉しそうな表情でそう言ったのは優人先輩。


「結局、当日までできなかったの?」



「ううん。



広告として刷る分は写真を撮ったその日の内に出来てたんだけど、会場内に飾る大きなやつがまだだったんだ」


あぁ。



体育館のステージいっぱいに飾る、アレか。
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