恋愛野獣会
パーティがもうすぐ終わりを迎える頃、私たちは火照った体冷ますすために外に出ていた。



会場後方のソファはもう全席埋まっていて座る場所もない。



「気持ちいい」



外は小雨が降っていて、上を向くと霧のようにふりかかる。



「こら、また風邪ひくよ」



後ろからタケル君の声。



「風邪ひいたら、また看病に来てくれるんでしょ?」



「もちろん」



そうやって微笑み合ったとき……。
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