恋愛野獣会
正体
翌日、私は目が覚めてそのまま白夜先輩の部屋の前にいた。



あの後みんなが体育館から出たのを確認してから自分の体をひきずるようにしてここまで帰ってきた先輩。


全部、私のせいだ。



私が、タケル君について行ってしまったから……。



ちゃんとお礼と謝罪がしたいのだけれど、さっきから部屋のノックができなくて立ち尽くしているのだ。



どうしよう。



なんて言えばいいんだろう。



白夜先輩の体の傷を思い出すと、どんな言葉も引っ込んでいってしまう。
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