恋愛野獣会
エピローグ
「あんなお金あったんだぁ」



「親の会社が倒産しても、ある程度の貯蓄はどこでもあるだろ。お前のところの借金はなくなったんだから、そのうち親も戻ってくるさ」



ヤクザがここへ訪れた日。



白夜先輩はありったけのお金を集めてきてくれたんだ。



『金ならいくらでもやる。だがな、明日香だけはぜってぇやらねぇ』



そう言ってくれたのを思い出すと、今でもキュンッと胸がなる。



そのお陰で、いまもこうして寮生活を続けられている私。



本当に、恋愛野獣会には守られてばっかりだ。



感謝しつつながらも、頬を染める私。



だって……だって……。

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