誠の桜に止まる蝶~番外編~
私は総司に隣の部屋に運ばれる。

「はあ。」

そして総司は私を下した途端盛大にため息をつく。

「そ、総司っ?」

私はわけがわからずきょとんとする。

「蝶のその姿、似合いすぎて困るんんだけど・・・」

「え、いや、そ、そうかなあ?」

私は恥ずかしくて裾で顔を隠す。

「まったく、今度新八さんと平助にはお礼をしなきゃね♪」

そう言って笑った総司の顔はドS降臨の顔でした←

「お、お礼って?」

私は恐る恐る尋ねる。

「ん?蝶は気にしなくていいの♪」

「そ、そう。それより総司なんでさっき機嫌悪かったの?」

「え?別に普通だったけど?」

「うそっ!総司宴会中笑ってたけどずっと目は怒ってたもん!!」

そう言うと総司は少し驚いたように目を見開く。

そして私を膝の上に座らせる。

「へえ。蝶宴会中ずっと俺のこと見つめてたんだ?」

「なっ!!べ、別にそう言う訳じゃっ///」

「だって、ずっと見てなきゃ俺の様子なんてわかんないよね?」

「だ、だからそれは、その、たまたま・・・」

そう言うと総司は私の顔を両手で包み込む。

「蝶?目が泳いでるよ?ちゃんと俺の目を見て言って?」

「も、もうっ!!総司の意地悪!!」

「あははっ。ごめんごめん。だけど蝶があんまりかわいすぎるからダメなんだよ?」

そう言ってにっこりとほほ笑む姿は文句なしにかっこいい。

ドSなのにかっこいいなんてずるいっ!!

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