誠の桜に止まる蝶~番外編~
「あ、ありがとうございます。」

私はぺこりと慌てて頭を下げる。

「沙織?」

原田さんが不思議そうにつぶやく。

すると、彼女は原田さんに視線を向けて、口を開く。

「久しぶりね。原田さん。」

「やっぱり沙織か!!!」

原田さんは嬉しそうに駆け寄る。

すると隊士たちがざわめきだす。


「沙織さんってあの?」

「うわあ・・・すごい綺麗な人だな。」

確かに沙織さんはすごい綺麗な人だ。

特に月にあたると不思議な光を帯びる瞳が印象的だ。

「お前どうしてここにいるんだよ!!」

「ちょっと戻ってきたのよ。初めまして。私は神無月沙織っていいます。」

「あ、舞桜蝶です!!」

「貴方は祈り姫ね?」

「へっ?」

本日二度目の素っ頓狂な声を上げてしまう私。

「な、なんでそれを・・・」

私は思ったことをそのまま言ってしまった。
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