友誼ゆうぎ〜自分のために鏡みよう〜< 短編集 >

私は男性を今まで
かっこいい!って思えた人がいなかったから…。

だから水輝が
かっこいい!って
目をキラキラさせてる姿は眩しすぎた。

嫉妬に似た感情があった。


「 ねぇ、深里。
前から気になっていたんだけど、
男嫌いだったりする?
それとも、
女の子が好きだったりする?
深里が男の話をしてることないからさ。
今だって興味なかったしね。 」


私は水輝の言葉にビックリした。
だって、
そんなふうに見てたのか?と思ったから。

自分の言葉がマズイ発言に思ってしまったのか?
水輝はホントに不安そうに私の顔をのぞきこんでいた。


「 そんなの、わかんない…。 」


今の私は
この言葉しかなかった。


「 深里が
どっちのタイプでも
ずっと友達だよ! 」


そう私に伝えた水輝は
少しだけ私とのキョリを離した。

これって、
心から友達って
思ってくれてないってことだよね?


私は
ホントに大切な友達なら
そんなことどうでもいいって思う!

仲良くできる!


スマホを取りだし
メールを確認して水輝は


「 深里…
明日からは一哩と帰ることになっちゃった。
ごめんね。 」


女の子の友情って、
スイッチを切り替えるくらいに
簡単に終わるのかもしれないなぁ。





end

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