甘くなるほどキミが好き。



母はそれをテーブルの上に置きながら言った。


「癒美、お友達とどこか遊びに行ったりしないの?」





どうやら私が夏休み一度も遊びに行かないことを心配している様。





「外は暑いから~」


本当は、まだ遊びに行くほどの友達ができていないだけなのだけれど、


お母さんに心配をかけないよう、適当に理由をつけた。





「そうなの?まぁ、いいけど…。あ、そうそう」


母は何かを思い出した様子で、ベッドに座っている私の横に座った。


そして、ニコニコ顔でとんでもない事をサラッと言った。





「あなたに、家庭教師つける事にしたの♪」


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