愛を教えてくれた人
…ー――――――――――――
「スーパーに着いてメモを見たらね
“ミオへ
ごめんなさい。許して…
私ねパパに暴力受けてたの私もう無理みたい。あなたは立派に育ってね…あなたの成長をまだ見ていたかったけど私には時間がないの…あなたはおじいちゃんの家で暮らすの。こんな弱い私を許してね…ミオ…あなたはお利口だから言うこと聞けるよね?いつもママの手伝いをしてくれたね。ママとっても嬉しかったわ…ありがとうね。直接言いたかったけど無理みたい…鞄に入ってる通帳とお金はあなたの。はんこうも入ってるから。私が仕事で稼いだお金よ。これで暮らして。ごめんね…置いていって。あなたは幸せに暮らしてね。さようなら。大好きよ。
ママより”
って。私気づいてたのにっ…怪我してたの気づいてたのにっ!!…お母さんを助けられなかった…っ…」
私は話しながら泣いてしまった
そんな私を優しく抱き締めながら
“大丈夫…大丈夫”
って囁きながら背中をさすってくれた
「私っ…うっ…お母さんがっ大好きだった…っ…」
「ああ」
「急いでっ…ふぇっ…家にっ…帰ったらお母さんっ…沢山っ…うっ…」
「落ち着いて話せ。大丈夫だから」
頷いた。あの時を思い出すと
震えが止まらなくなる
お母さん…ごめんなさい…