紙のない手紙
「あーすいません。寝坊しまして……」




俺は元バイト先(予定)に電話をかけ、出来るだけ丁寧に話したのだが、












「君、もう来なくて良いから!」












という、店長の声を聞いた直後、俺の携帯はむなしい電子音を繰り返していた。











元バイトに確定か…












俺はベッドに携帯を放り投げ、床に仰向けに寝転がった。














空が青い…














どうやら、空は俺とは違う気分らしいな…













馬鹿か……俺は?















「はぁ……死にたい…」















俺はいつからか口癖となったその言葉を口にして、また目を閉じた。
< 2 / 106 >

この作品をシェア

pagetop