紙のない手紙
リンと別れ、また街を意味なく歩く事にした。







周りを見渡すとあちらこちらで人を見かける。







不思議なものだ。








ここにいる人間はみんな死んだ人間。しかし、生前と何ら変わりがないように暮らしている。










ただ、みんなが明るい。








見かける人、街行く人みんなが笑顔なのだ。








誰1人暗い顔をして俺の側を通り過ぎて行く奴はいなかった。
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