琥珀色の誘惑 ―王国編―

(15)愛のレッスン

その瞬間、ミシュアル王子のあまりの色っぽさに、舞の意識は飛びそうになった。

彼女はつい照れ隠しに、手の中のモノをクルクル回しつつ、持て遊んでしまう。


――先端は尖ってないし、指が切れそうな部分もない。


「さ、鞘って? 入ってるような気がするんだけど……なくなったの?」


舞は思ったままを素直に口にする。ジッとミシュアル王子の顔を見つめると、彼の息はドンドン荒くなっていった。


「いや……ようやく、見つけたと言うべきであろうな」

「え? 見つけたって……それって、いったい」


舞が身を乗り出し、用途の違うジャンビーアの鍔元に触れた瞬間、そこにフサフサとした茂みと柔らかいものを感じた。しかも、ビクンと脈打つ感触が――。

直後、舞はソレの正体を知った! 


「蹴るでないぞっ! それがお前の得意技であることは聞いている。だが、私は怪我人だ」


ミシュアル王子は機先を制して舞の動きを封じる。

舞は喉元まで悲鳴が出ているのだが、そう言われたら、蹴ることも突き飛ばすことも出来ない。

だが、あまりのショックに……アレは掴んだままだ。


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