こちらミクモ探偵事務所4

そう言うと、彼女は上着のポケットから小さめの茶色い封筒を取り出した。
それを紘哉に渡す。

「狸ジジイから。何かアンタに伝えたいことがあるって」

「そうですか。わざわざありがとうございます」

「正直、アイツの頼みなんてロクな事ないし、虫酸が走るんだけど……今回は非常事態だからしょうがないわ」

「……すみません」

父親に対して万年反抗期の様なことを昔、狸翠に言われた気がする。

紘哉は頭を下げ、封筒を受け取った。

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