こちらミクモ探偵事務所4

「だって……顔知られて通報されたら、黒蜜会殲滅(せんめつ)されちゃうじゃん」

「うぅ……」

唸る羽兎。
そんな彼女に構わず、冬也は話を続ける。

「まぁ、どっちにしろキミには死しか選択肢は残ってないよ。
キミのお父さんは警視総監。オレらの敵だからね」

「……」

やはり死ななければいけないのか。
そう思うと、体が震えてくる。

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