こちらミクモ探偵事務所4

茶化す霞。
電話の向こうでニヤニヤ笑っているのが、容易に想像できる。

「……」

『紘哉サン、いい友達を持ちましたね』

「何だよ、急に」

『何でもないッス。それじゃあ』

プツンと切れる電話。
ツーッと言う音が耳に響く。

「……なぜ皆勝手に電話を切る」

紘哉は不思議で仕方なかった。

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