こちらミクモ探偵事務所4
*
寮を飛び出して五分経過。
やっとの思いで塔の前にたどり着いた。
二人とも肩で息をしている。
ずっと走りっぱなしだった。
「つ……疲れた……」
「ここでヘバってどうする。ほら……」
紘哉の顔が空に行く。
彼につられ、上を見上げると月が赤くなっていた。
「げっ……今何時だよ……」
「11時45分。ギリギリだ」
「マジで?じゃあ、行こうか」
恵一に促され足を踏み出したその時。