こちらミクモ探偵事務所4

「……お前誰だよ?」

「その凄んだ低い声も素敵ね」

「……」

話が通じない。
彼女の腕が更にキツくしまる。

「ねぇ、まさか忘れたワケじゃないよね?ヒロくん」

「その呼び方……!」

「思い出してくれた?」

後ろで微笑んでいるのが分かる。
紘哉が振りほどこうと、身を動かしたその時。

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