こちらミクモ探偵事務所4

「そう言う事では……」

「ヒロくん、お姉ちゃんの言うことは聞くもんだよ。
それに、アナタが一番ここから出たいって顔してるし」

「……」

それを言われると否定できない。
顔は真っ青、タンスの角やベッドの縁をつかんでいる紘哉に言われても、全く説得力がない。

それを見た霞が、何かいいことを見つけた時のように笑う。

「アレ?紘哉サン、高所恐怖症ッスか?」

「……うるさい」

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