【超短】生意気な少年と…【完】
「ぬ、脱ぐ……よ」

「じゃあ、上からね」

すそを握って、上に引っ張る。


 ……見られてる。

すごく見られてる……。


いくら、倉庫の中だからって恥ずかしいよ……!


やっとジャージが脱げて、床に落ちる。


「ほら、もう一枚」

これ以上、無理だよ……!


「もうダメ……。許してぇ……」

目から涙があふれる。


怖い、恥ずかしい……。


私がしばらく泣いていると、理央君の口からため息がこぼれる。


「……奈央だったら、そうすると思った」

「え……?」

そして、フワッ……と優しく抱きしめられる。


え……?
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