【超短】生意気な少年と…【完】
「! かっ、顔っ! 近いから!!」

思わず、理央君から目線を外す。


「だって、返事しないから。……つーか、こっち見て」

あごをつかまれたと思うと、無理やり理央君のほうに向けられる。


「ほら、ドキドキしない?」

手をつかんで、私の胸に一緒に手を当てる。


「……オレは感じるよ? 奈央がドキドキしてんの」

「っ、エッチ」

「じゃあ、ドキドキしてんの認めたら離してあげる」

「……ドキドキ、してるよ」

戸惑ったけど、ドキドキしてるのは事実だし。
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