世界の終わりに隣に君がいてくれたらそれだけでいい…
番外編 オーシャンサイド 12.2.26
エメラルドグリーンの石浜を1人で歩いた。
誰もいない海に1人っきり・・・。
レイと歩いた石浜・・・。
冬の海は寒色で水平線と海の境界線がファジーに見えた。
ぼんやりとした風景に写るフイルターみたいな空を見つめながら、私はレイの事を考えてた。
レイはいつもこう言ってた。
「俺は友達なんていらない。
必要がない・・・。」
そう言って私の目をじっと見てた。
「友達って大事だよ。
レイが学校に行きたくないんなら無理に行けなんて言わないけど・・・。
同じ世代の子に囲まれてる時期なんてあっと言う間になくなっちゃうよ。
人は嫌でも勝手に年を取るの。
レイには友達とかと楽しい時間を過ごしてもらいたいって思うけどな・・・。」
私はレイの隣でつぶやいた。
「俺は、あなたがいればそれでいいんです。
他に何にもいらない・・・。
それに俺は大人になんてなりたくないんです。
大人は汚くてウザいし、ずるいから・・・。」
初めて会った時、まだ幼く見えてレイがだんだん大人っぽくなってくのをこの1年で感じた。
背が伸びて、目線が変わってって、見上げるようになって・・・。
細いけど、私を軽く持ち上げた時は、男なんだなってちょっぴりドキッとしたりした・・・。
海に行って魚釣りしたいって言うレイについてったり、鬼ごっことかしたり、電車に乗って気分転換に隣の町の海に出掛けたり、リハビリで歩くの付き合ってもらったり。
私の1年は、レイが毎日そばにいたからそれが当たり前みたいになってた。
けど、いつまでも一緒にはいられなくなってた・・・。
レイがある日、
「俺を好きなら俺だけを見てよ。
俺は二十歳になったらあなたを迎えに来るから。
ねぇ?
どうなんですか?」
って、怒ったように責められた・・・。
私は、レイは若いからすぐに可愛い彼女が出来るよって逃げた。
本当は迎えに来るからって言われて嬉しかったんだよ・・・。
けど現実は、それはあり得ない。
レイが私を好きとか結婚したいとか言う度に私はこう自分に言い聞かした。
レイは若いから今だけの気持ちで言ってるんだ。
それは嘘じゃないかもしれない。
でも現実はそう簡単なもんじゃない。
誰もいない海に1人っきり・・・。
レイと歩いた石浜・・・。
冬の海は寒色で水平線と海の境界線がファジーに見えた。
ぼんやりとした風景に写るフイルターみたいな空を見つめながら、私はレイの事を考えてた。
レイはいつもこう言ってた。
「俺は友達なんていらない。
必要がない・・・。」
そう言って私の目をじっと見てた。
「友達って大事だよ。
レイが学校に行きたくないんなら無理に行けなんて言わないけど・・・。
同じ世代の子に囲まれてる時期なんてあっと言う間になくなっちゃうよ。
人は嫌でも勝手に年を取るの。
レイには友達とかと楽しい時間を過ごしてもらいたいって思うけどな・・・。」
私はレイの隣でつぶやいた。
「俺は、あなたがいればそれでいいんです。
他に何にもいらない・・・。
それに俺は大人になんてなりたくないんです。
大人は汚くてウザいし、ずるいから・・・。」
初めて会った時、まだ幼く見えてレイがだんだん大人っぽくなってくのをこの1年で感じた。
背が伸びて、目線が変わってって、見上げるようになって・・・。
細いけど、私を軽く持ち上げた時は、男なんだなってちょっぴりドキッとしたりした・・・。
海に行って魚釣りしたいって言うレイについてったり、鬼ごっことかしたり、電車に乗って気分転換に隣の町の海に出掛けたり、リハビリで歩くの付き合ってもらったり。
私の1年は、レイが毎日そばにいたからそれが当たり前みたいになってた。
けど、いつまでも一緒にはいられなくなってた・・・。
レイがある日、
「俺を好きなら俺だけを見てよ。
俺は二十歳になったらあなたを迎えに来るから。
ねぇ?
どうなんですか?」
って、怒ったように責められた・・・。
私は、レイは若いからすぐに可愛い彼女が出来るよって逃げた。
本当は迎えに来るからって言われて嬉しかったんだよ・・・。
けど現実は、それはあり得ない。
レイが私を好きとか結婚したいとか言う度に私はこう自分に言い聞かした。
レイは若いから今だけの気持ちで言ってるんだ。
それは嘘じゃないかもしれない。
でも現実はそう簡単なもんじゃない。