お医者さん嫌いなのに・・・

退院

翌朝には、熱が下がってて、久しぶりにちゃんとご飯も食べられた。

夕食を食べていたら、お姉ちゃんが来てくれた。
「美奈、熱が下がったし、土曜まで熱が出なかったら、土曜日に退院していいって。」
「本当?早く帰りたいなぁ・・・お姉ちゃん、土曜日は仕事?」
「休みだよ。迎えにくるから、一緒に帰ろうね。」

その後、熱も出ず、すっかり元気になって、土曜を迎え服も着替えてお姉ちゃんを待っていた。

「さぁ、退院の準備ができたよ。帰るよ〜。」お姉ちゃんが来たから、一緒に病院を出たら、
市川先生が車を出して、待っていてくれて、3人で帰ってきた。

お姉ちゃんから、「今日から3人で住むことになったから、美奈もそのつもりでね。」

もう、本当に、びっくり!!お見合いしたのは聞いたけど、展開、早すぎ!!

市川先生が「これからは、修(しゅう)って呼んでね。美奈ちゃんも。もう、先生はなしだよ。」

「えっ、そんな、無理!!」って言ったら二人とも笑ってた。。。

「それから、美奈ちゃん、体調、悪くなったらすぐ、言うんだよ。すぐ、診てあげるからね。」

そんな、イヤだ〜。家にお医者さんがいるなんて・・・と思っていたら、

「退院したばかりだし、ちょっと寝ようね。後で診察もするからね。」って言われて、ベッドに連れて行かれてしまい、「何かあったら呼んでね。リビングにいるから。」と言われてしまった。

はぁ。。。と思いながら、ベッドで寝転んでいるうちに、眠ってしまってた。

ふと、気がついたら、「優香(お姉ちゃん)、体温計ある?美奈ちゃん、熱がありそう。」「ここに体温計ある」・・・とか話し声が聞こえた。

「美奈ちゃん、目が覚めた?ちょっと、熱、計ろうね。」
ピピピッ
「微熱だね。様子みようか。夕食だけど、食べれそうかな?少しでも食べて、薬飲もう。」

食欲なかったけど、お姉ちゃんも先生も食べろって見張ってるし、がんばって食べた。たくさんは食べれなかったけど、お姉ちゃんのご飯は久しぶりで美味しかった。
薬を飲んで、また、寝た。
翌朝にはすっかり元気になり、
月曜には、久しぶりに学校にも行けた。
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