天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅦ
神楽 七星にとって天神学園は化け物屋敷のようなもの
コツコツと。

ローファーの軽い足音を立てて少女が歩く。

…最近の少女というのは大人びて見えがちだ。

ハイティーンかと思っていたらまだ小学生くらいだったりする事もある。

なのでこの少女も、見様によっては二十歳くらいに見えなくもない。

背中まで伸ばした金髪、透き通るような白い肌、美しい碧眼。

均整の取れたスタイルは、モデルと見紛わんばかりだ。

だがその発育のいい肢体を包んでいるのは、明らかに学校の制服だった。

< 1 / 149 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop