片思い経由、恋愛行き

親交停留所2



12月06日


今日の足取りも軽い。



バス停に近づくにつれて、体と共に心が高揚する。



「おはよう」


「おはよ」



寒い中しゃんと立つ成海さん。



季節は違えど、彼女を初めて見た日の記憶が蘇る。




「成海さん、歳いくつ?」


「えっ!どうしたの急に!?」



急に成海さんが大きな目を開けた。



…何驚いてるんだ?



「どうしたって…今日の質問なんだけど…」


「あぁそっか、ごめんね。
いきなりでびっくりしちゃった、あはは」


「えっ…あ、ごめん!急にきいた俺が悪かったな」


「ふふ、面白いね」



そう言って楽しそうに笑う彼女と一緒に、俺も笑った。



ちゃんと噛み合ってはいないけど、俺もなんだか楽しい!
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