ねぇ、まこと。
約束を否定し続けた結果、まことは約束を守るようになっていく。
半信半疑であたしは、文句を言いながらも、一応部屋だけは掃除する。
そして、まことはある日を境に、ちゃんと現れてくれるようになった。
こんなこと、周りに話せば「常識やん」って言われたんやけど。
その常識が、まことにはなかったから。
あたしは、守られる約束に夢を見たの。
いつか、きっと、まことは全部変わってくれるって。
…すごくうれしかったねん。