俺様彼氏とあたしの未来。
「行きましょう蓮。」



サヤさんが蓮司の肩に手を置きながら言う。



ちょっと…。



あたしの蓮司に触んないでくんない!?



何て言えなくて、あたしはサヤさんをチラ見…。



バチッと目が合ったサヤさんは、『へぇ~、あんたが彼女…。大したことないわね♪』と、言わんばかりの顔であたしを見下ろした。



やっぱり…。



サヤさんは蓮司に気がある。



「亜香里。車で来た?」

「うん♪」

「外に出たら電話するから車で待機。OK?」

「了解です隊長♪」

「じゃあ後で♪」



蓮司はあたしの頭をクシャとしてからサヤさんと歩いて行った。



サヤさんに不安な気持ちを気付かれたくなくて明るく振る舞った。



あの人怖い…。



蓮司が取られたりしないよね?



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