俺様彼氏とあたしの未来。

【蓮司】



亜香里のドレス作りは完璧に進む中、おれのタキシードが先に出来上がった。



すげぇイイ!!



でも俺は結構普通のタキシードだ。



亜香里の和服姿も見たくなった俺は、内緒で超ゴージャス着物を作った。



でも亜香里に着せたら服が歩いてるみたいになってしまいそう…。



取り合えず着せてみるか。



「今から!?何時だと思ってんの…。皆寝てる時間～。じゃあね…。」

「は!?」



まだ２時じゃねぇか!!



俺の電話を切るとはいい度胸だな。



「お前と結婚なんてしたら亜香里ちゃんが可哀相だ。」

「うるせぇよ鳴瀬。早く嫁のとこに帰れ。」

「誰がこんな時間まで残業させてっと思ってんだ!?」



鳴瀬は２年前、俺がアメリカにいる時に年上の彼女にせがまれて結婚した。



恐妻らしい…。



ドＳで頭がいい鳴瀬を尻に敷くくらいなんだから相当なキレ者なんだろう。