無敵草食獣王子の憂鬱。真実の愛を繋ぐ強く堅い絆は風になって走ること。運命をかけたゴールはすぐそこだ!

「……え?」


 それは、別に大したもんじゃなく。


 なんか、モノを覚えたり、良い走りをしたときに貰える、普通のご褒美だ。


 そんなモノでいいの? って驚く小春に、俺はフンっと、鼻先で息をついた。


『そのかわり、一度だって鞭を使ってみろ!

 絶対、蹴り落としてやるからな!!』









 
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