無口な彼が残業する理由 新装版

「私、来月にでも死ぬのかな」

仕事に恋愛に。

生活が急に充実しだして、もしかしたらこれは神様から最期のプレゼントなのかもしれないなんて思ってしまう。

「もういっそのこと死んじまえ。俺の恨みで死んじまえ」

青木が物騒なことを言うので、

絶対に生き延びてやろうと決めた。

「そんなに拗ねないでよ」

「拗ねてないですー。お前が丸山とくっついたから落ち込んでるだけですー」

「何で知ってんの?」

「バカか。お前の緩みまくった間抜けな顔を見てればわかるって」

「えっ?」

顔に出てたの?

自分の顔をペチペチ叩く。

私って、丸山くんと正反対だな。

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