無口な彼が残業する理由 新装版
一社目を出たのは、訪問してから4時間後だった。
「お疲れさん」
「青木も、お疲れ」
結構長く話したし、相手の本気度も高かったから、
良い返事をもらえると期待している。
「今日はここだけ?」
「うん。明日は3社入ってるけどね」
梅田に戻って、コインロッカーから荷物を取り出して。
宿泊先のホテルにチェックイン。
もちろん青木とは別の部屋だ。
向かいの部屋だったけれど。
「じゃ、荷物を置いたら飯行くか」
「うん」