【完】君しかいらない
「あーあ……大丈夫?」



奏太くんは苦笑いしながら、あたしに片手を差しだしてくる。



「奏太くんがあんなこと言うからーっ……痛いよぉ……」



あたしは頭を押さえ、ふくれっ面で奏太くんを見る。



「ハハ…だってキスしたいし」



「むむむ、ムリっ!!!だって、あたし…まだそんな気分じゃないよ……。

あっくんとはうまくいかなかったけど、だからって奏太くんと、いきなりそういうこと……ムリ……」



ううっ……考えだしたら、なんか涙出てきた。



あたしの泣き虫は、やっぱり全然治ってないみたい……。






「泣くなよなぁ~~……」



「泣いてないもん…」



「冗談だろー。なんもしねーよ」



奏太くんは困った顔を見せて、ベッドに腰を下ろした。



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